大化之相

 体白。足一本爪四本。無尾。

 画者不詳の『化物絵巻』に描かれているもので、尾がなく、足が一本しか描写されていないのが特徴です。体表は白くて、淡く血色が透けています。
 また唯一、「おっか」(大化)という呼び名が記録に残されているもので、他の容相をもつ種との関係の研究が俟たれます。

 「おっか」という単語自体は「おそろしいもの」を意味するモウコ・ガゴなどのような単語で「おとろし」や「うわん」や「べっかこう」などといった絵巻物の画像妖怪たちに添えられた呼び名などとの共通性がうかがえます。(摸捫も参考)

Unknown
"Bakemono emaki" 18-19c?

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