体赤。足二本爪三或四本。尾有如蚯蚓。眼如孔雀羽紋。
最も古いかたちであろうと考えられるもの。色は、白赤(1785)のほか普通に赤いもの(翠眼等)もありますが、緑色のものもあります。
土佐行秀が『百鬼夜行絵巻』に描いていたとされているもので、『狂画苑』などに縮写されたもの(彩色はされていません)が残るほか、金刀比羅宮に納められている『百鬼夜行絵巻』(土佐行秀の絵を天明5年ころ摸したというもの)などに収められています。
行秀は応永から永享の間に活躍しており、光信よりも古い代にあたる土佐家の絵師ですが、実際に彼の筆とされる百鬼夜行の絵巻は明存していません。