日本の妖怪のうち、これら赤くてまるっこいものは中世代後期(15-16c)に発生した事が、現在残されている遺物からは確認されています。
個体別にみられる容相の差異は、基本種では目の形、爪の本数、尾の長短によってうかがうことが出来ます。
基本種から分化していった亜種の容相には、豆寸、有毛、渡海があり、大きく変容している種の容相には、体色を変じたもの(光貞)、そして尾が消失していったもの(大化、斑足、蕪雪)とがあります。
また、変色と変容を高度に進めたものには訥言のものがあり、目や足の数の実態をうかがう上からも貴重な存在となっています。
もどる│2010.8.15(up date 2011.5.25)